鳥の唐揚げ

何となく気になったものを記事に残していくブログです。

「パケ放題」ならぬ「働かせ放題!」

今日「定額働かせ放題」の法律ではないのかー『裁量労働制』とは何か?
という記事を見てその通りだとつい思ってしまった。

news.jorudan.co.jp

この記事では、裁量労働制が定額働かせ放題ではないかと問題提議しているのだが、全くもってその通りだと筆者は思う。裁量労働制では実際の勤務時間は関係なしに、一定の給与が支払われるシステムで、どんな長時間労働だろうが給与は変動しない。まるで携帯電話の「パケット使い放題」だと思ってしまった。


しかし、筆者はもっと多くの企業も「定額働かせ放題」で正社員契約していると思う。
どういうことかと言うと、最近よく話題に上がり、筆者もブログに書いているが、ブラック企業の「それ」がまさに働かせ放題だと思う。


アルバイトはまだ残業代が支払われているところも比較的ある中で、正社員の場合、サービス残業は当たり前で、サービス休日出勤も日常風景。しまいには有給も取れず、形式上取ったことにされ、当然ながらボーナスなんて1銭足りとももらったことがない。こんな企業はザラにあるし、よく耳にする。(こんなのはザラにあっちゃダメですが…)


こういった企業は、裁量労働制以前に、正社員は全員「働かせ放題」契約されているのが事実だと思う。筆者もかつて経験し、在籍時にチラッと耳にした社長の話の中で、「バイトだと逆にお金かかるから正社員にしとけばいいよ。」なんてことを言っていた。実際、筆者がバイトとして在籍している間に、自分とほぼ同じ薄給な先輩がいて、その先輩からこっそり給与を教えられた時には開いた口が塞がらなかった。


ちなみに、その先輩は会社の中でも中核を任せられている確かな技術のある人で、その先輩ナシでは受注を受けられないほどの、年齢は28歳程度の在籍4年になる正社員だった。その先輩と年齢が6つも違う新人のバイトである自分と同じ給料だとは信じられなかった。


以前、政策として残業代を法的にタダにしたらどうか?という話も出たが、それが働かせ過ぎを抑制できると本気で考えているなら、どうかしている。きっとこういった現場に触れたことが無い上に、議会に出席しようがしまいが、出席して居眠りしてようが月収が100万円ほど貰える職種に就いているから国会のセンセイ方にはわからないのだろう…。


話は戻るが、一定以上の給料を払わなくていいための方法として、「正社員」にしたり「裁量労働制」で契約する企業は頭を冷やした方がいいと思う。もっともっと多くの人が、こういった状況を知って、各々の可能な範囲で問題を発信し、働き方や企業経営者の従業員に対する考え方が変わっていって欲しい。

 

■参考、転載元

「定額働かせ放題」の法律ではないのかー『裁量労働制』とは何… - ジョルダンニュース!